深浦白神自然薯研究会について

深浦白神自然薯研究会は、自然薯栽培の技術向上を中心に、実需者ニーズにあわせた多角的な販売方法の確立及び消費者との交流を通し、深浦町の活性化を図ることを目的としています。
自然薯は「山の漢方薬」として昔から珍重されてきました。「健康長寿のまち」を宣言している当町としましては、新しい特産品として振興するのはもちろんのこと、生産者自らが健康で頑張れるように作付けを振興しています。

団体情報

団体名 深浦白神自然薯研究会
住所 〒038-2324
青森県西津軽郡深浦町大字深浦字苗代沢84-2(深浦町役場 農林水産課内)
TEL 0173-74-2111(内線276)
FAX 0173-74-4415

2013年、白神山地は世界自然遺産に登録され20周年になります

世界自然遺産に登録され20年周年白神山地が2013年に世界自然遺産登録から20周年を迎えます。秋田県北西部から青森県南西部の県境にまたがった広大な山岳地帯の総称で、ブナの自然原生林があり、さまざまな植物群落が見られることでも有名で、1993年(平成5年)12月11日に世界遺産に登録されることとなりました。

深浦町とは

深浦町とは青森県深浦町は、青森県の西側に位置し、世界自然遺産白神山地と日本海に囲まれた、漁業・農業の盛んな町です。
白神山地の恵みをいっぱいに受けた、雪人参、わかめ、イカなどが有名で、「世界自然遺産白神山地」、「ウエスパ椿山」のアミューズメントリゾート施設、白神山地の入口「アオーネ白神」、「十二湖」など、みどころがたくさんあります。

深浦町の自然薯栽培

作業の様子深浦白神自然薯は天然の自然薯を掘り出したものではなく、栽培したものです。
しかし、「栽培ものか~」なんて言うなかれ!深浦白神自然薯は、スーパースペシャル土壌分析により、自然薯が生育している山の条件を畑で再現しています。ですから、風味・粘りが違います。
深浦白神自然薯研究会では、ケース栽培をしていますが、ケースに入れる土にもこだわっています。10年間研究に研究を重ね、現在に至っています。
これまで、数多くの失敗もありました。猫の手やイカ、亀の甲羅のような自然薯しかできないこともありました。
会員の研究と土壌分析による改良の結果、現在のような立派な自然薯を栽培できるようになりました。

栽培の様子栽培の様子栽培の様子栽培の様子栽培の様子深浦白神自然薯栽培の様子

主な販売先

市場出荷の他、深浦町の道の駅「かそせいか焼き村」等での直売、町内旅館・ホテルでの注文販売があります。

今後の取組・課題

栽培講習会これまで作付規模拡大を進めてきましたが、平成16年をピークに、取り組み農家数、作付面積ともに減少し、現在では7戸の農家で、1,200本前後の作付となっております。
作付が伸びない原因としては、不安定な市場相場にあります。
試験栽培当初は2,000円/kgでしたが、栽培の最も多かった平成16年では、500円/kgまで暴落しました。自然薯は、今では栽培していない県が無いほどメジャーになりましたが、大量消費される農産物ではなく、高価なイメージがあり、販売が難しいことから、市場(弘果)のキャパを越えると値崩れを起こしてしまいます。

また、商品化率(定植した本数に対して、出荷できる本数の割合。※100本種イモを定植して、80本出荷できれば商品化率80%)が50%に満たない時もありました。原因はケースの中に入れる山砂にありました。これは、土壌分析により解決することができ、現在では商品化率70%程度ですが、自然薯とは品種改良していない日本原産の原種ですので、特徴が固定されておらず、栽培技術も難しいため、商品化率は不安定なところがあります。

「儲ける」というよりは、「みんなで食べて、みんなで元気になろう!」を合言葉に頑張ってきましたが、やはり儲けが少なければ「このまま続けていいのだろうか?」と生産意欲が薄れてきます。
これから、深浦白神自然薯研究会は、10周年を迎えたことを契機に、「儲けて、さらに元気になろう!!」という意気込みで出来ればと思っております。

沿革

深浦白神自然薯研究会10周年記念

平成14年度
(試験栽培元年)
弘前中央青果株式会社の指導により、試験栽培を始める。
深浦白神自然薯研究会を発足。
栽培本数:1,000本
平成15年度 本格的な自然薯栽培に取り組む。
平成23年度 深浦白神自然薯研究会発足10周年。
平成24年度 ホームページ開設

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